シャント管理

シャント管理

バスキュラーアクセス(シャント)とは?

バスキュラーアクセス(シャント)とは?

バスキュラーアクセスは、血液透析を行う際に患者様の血液を体外に取り出し、浄化後に体内に戻すための重要な「生命線」です。適切なバスキュラーアクセスの管理は、透析効率の維持、合併症の予防、そしてバスキュラーアクセスの長期維持に繋がります。

以前は「シャント」と呼ばれていましたが、現在は国際的に「バスキュラーアクセス」という用語が主流となっています。

バスキュラーアクセス(シャント)の種類

  • 自己血管内シャント(AVF):最も一般的で、動脈と静脈を直接繋ぐ方法
  • 人工血管内シャント(AVG):人工血管を用いて動脈と静脈を繋ぐ方法
  • カテーテル:主に緊急時や一時的な使用に適用 など

内シャントの作成

一般的に、血液透析では「内シャント」を作成します。これは前腕の静脈と動脈を繋ぎ合わせる手術(内シャント造設)を行うことで、透析に必要な血液量を確保する方法です。

内シャント作成のタイミングは、通常、血清クレアチニン値が7.0mg/dLくらいになった段階で行います。ただし患者様の年齢や原因疾患、血管の状態などによって、適切な時期は異なります。

バスキュラーアクセス(シャント)の管理

バスキュラーアクセス(シャント)の適切な管理は、安全で効果的な透析治療を続けるために非常に重要です。患者様ご自身による日常的なケアと、スタッフによる定期的な評価の両方が必要となります。以下に主な管理ポイントを示します。

振動(スリル)の確認

  • シャント部分に指を当て、振動(スリル)を感じるか確認します
  • スリルがないと、シャントの閉塞や狭窄の可能性があります など

シャント音の確認

  • シャント部分に耳を近づけ、「ザーザー」や「ゴーゴー」という音を聞きます
  • 音が聞こえない、または「ヒューヒュー」という音がする場合は異常の可能性があります など

外観の確認

  • 発赤、腫れ、痛み、熱感などの異常がないか確認します

日常生活での注意点

圧迫を避ける

  • シャント肢で重いものを持たない
  • シャント肢を下にして寝ない(腕枕をしない)
  • 腕時計やブレスレットでシャント部を圧迫しない など

シャント肢を清潔に保つ

  • シャント肢を清潔に保ち、感染を予防します

血圧測定の際は注意

  • シャント肢での血圧測定は避けましょう

シャントエコーを完備

大阪市阿倍野区・東住吉区の桃ヶ池クリニックでは、患者様のバスキュラーアクセス(シャント)を適切に管理するため、シャントエコー検査を完備しています。シャントエコー検査は、超音波診断装置を用いてシャントの状態を詳しく評価する非侵襲的な検査方法です。

この検査では、以下のような評価を行います。

  • 血流量の測定
  • 血管抵抗値の測定
  • 血管の太さ、深さ、走行などの状態評価
  • 狭窄(血管が狭くなる)や静脈弁の有無の確認 など

 
シャントエコー検査は痛みがなく、約20分程度で終了します。透析室のベッドサイドで実施できるため、患者様の負担も最小限に抑えられます。

定期的なシャントエコー検査を行うことで、シャントの閉塞や狭窄、瘤などのトラブルを早期に発見し、適切な処置(シャントPTAなど)に繋げることができます。これにより、シャントの長期使用が可能となり、安定した透析治療の継続をサポートします。

当院では、臨床検査技師の資格を持つ臨床工学技士がシャントエコー検査を担当し、医師と連携してシャントの適切な管理を行っています。

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